ビジネスマナーの基本、正しい名刺交換と注意ポイントを徹底解説
ビジネスの場で初対面の人との顔合わせで最初に行う挨拶が名刺交換です。
社会人として、名刺交換はスムーズにできるように身につけておきたいものですね。
ビジネスマンであれば日頃、当たり前のように行う挨拶だからこそ、名刺交換のやり方を見直す機会もなかなか少ないものです。
新社会人の方は正しい名刺交換を身につけること、そうでない方々は自身のビジネスマナーは大丈夫か?
と、いま一度名刺交換の流れをおさらいしてみましょう。
名刺は丁寧に扱おう
名刺には、氏名だけでなく、会社名、住所、連絡先、仕事内容、許認可番号など様々な情報が書かれており、名刺の持ち主の「分身」とも言えるでしょう。
渡した名刺がぞんざいに扱われていたらいい気持ちはしないですよね。
その扱い方を見れば、仕事に対する姿勢や、相手への気配りの程度も測ることができます。
名刺交換は、コミュニケーションを始める入口ですので、お互いに気持ちよくスタートを切れるように名刺の取り扱いには気をつけましょう。
名刺は両手で扱うこと。片手で受け取るのはNG
名刺を折り曲げない
名刺を汚さない
文字が隠れないように、名刺の端を両手でもつ
(会社のロゴマークも、会社にとって大切な顔です)
もらった名刺は持ち帰る
名刺交換をやってみよう!名刺交換の基本6ステップ
①名刺交換の準備
名刺交換のポイントは、スムーズさです!!
どこに名刺入れたかな〜
あ、名刺切らしている…
など、名刺交換前にもたついていては、相手からの印象も良くないですね。
名刺の枚数を確認しておく
名刺入れを上着のポケットや、鞄からすぐ取り出せる場所に入れておく
相手を目の前にするときには、手元に名刺入れの準備ができているくらいのゆとりを持ちましょう。
②名刺交換の立ち位置へ
名刺交換は
ことがマナーです。
会議室の机を挟んだ位置にいるときは、お互いに机の横に移動するか、もしくは目上の方の位置まで移動し、お互いに向き合った状態で名刺交換を行います。
喫茶店などスペースが狭くて名刺交換をする場所が取れないときは
机の上から失礼致します
とひと声掛けてから交換をすると良いでしょう。
複数人で名刺交換するときも、他の人が交換している間は、立った状態で交換が終わるのを待つのもマナーです。
③名刺交換をする順番を判断する
名刺交換は、1:1や、複数人での交換、同時交換など様々な状況があります。
瞬時に状況を判断し、その場に適した名刺交換の順番で行うことがポイントです。
最初に「目下の者から、目上の者へ」と渡します
・目上の方とは、お金を払う側、訪問された側のことです
・目下の方とは、お金をもらう側、訪問する側のことです
役職が上の者から順番に名刺を渡していきます
例えば、訪問側(目下)2人× 相手側(目上)2人の場合は、相手側の役職が上の方との交換を最初に行います
訪問側の役職の上の人から順番に、その人に名刺を渡します
続いて、相手側の役職が下の人との交換です
訪問側の名刺を差し出す順番は先程と同様です
④名刺を差し出す
相手が名刺を読みやすい向きにした状態で名刺入れの上に乗せて、両手で持って相手に差し出します
名刺は胸の高さで持ちますが、相手の差し出す名刺の位置よりも低い方がより丁寧だとされています。
相手に名刺を差し出すタイミングで、「会社名、名前」を名乗ります。
このとき、名刺交換をしている手元に視線がいってしまいますが、相手の目を見て笑顔で名刺を差し出すと印象も良くなります。
⑤名刺を受け取る
名刺を差し出す時と同様に、名刺は両手で受け取ります。
その際に無言で受け取るのではなく
頂戴します
とひとこと添えると丁寧な名刺交換になります。
相手の会社のロゴマークや会社名、氏名に、自分の指がかからないようにしましょう
名刺の受け渡しが同時に行われる時もあります。
そのときは、右手で自分の名刺を差し出し、左手で相手の名刺を受け取ります。
名刺を受け取ったらすぐに、右手を名刺に添えて持ちます。
⑥名刺を並べる
基本的に名刺は、受け取ったら自分の名刺入れの上に重ねて置き、商談や打ち合わせの間はしまわずに置いておきます。
名刺を置く位置は、自分から見て左側が基本です。
複数人で名刺交換を行なった場合は、机の上に席順に並べておくと相手の名前がわかりやすいです。
この場合は、必ずしも名刺入れの上に置く必要はないのですが、相手の中で一番立場が上の人であるかを把握しておくために、その人の名刺を名刺入れの上に乗せるようにします。
名刺交換後のマナー
名刺交換後、すぐにしまわず商談中は出しておくとお伝えしました。
では、その名刺をしまうタイミングはいつでしょうか?
名刺をしまうのは、商談や打ち合わせが終了してからです。名刺交換はこちらから進んで差し出した方がよいですが、しまう時は相手が名刺をしまうタイミングに合わせて、自分も名刺入れに入れます。
自分から率先してしまっていまうと、早く帰りたいのかな?興味ないのかな?といったマイナスの印象を与えてしまいます。
名刺をしまう時に
頂戴します
とひとこと添えると丁寧です。
商談の内容が良くても、最後のマナーで印象を変えてしまうのは勿体ないですから、自分の会社へ戻るまでは気を緩めずに節度を持った行動を心がけましょう。
- 名刺はその持ち主の分身ですので丁寧に扱いましょう
- 名刺交換の始まりは、目下の者から目上の者に差し出します
- 名刺交換してすぐにしまわずに、商談後、相手がしまうと同時に名刺入れにいれましょう