【年末挨拶】翌年に繋がるビジネスマンのための訪問マナー
クリスマスを終えると、瞬く間に年末モード。
仕事納めで忙しくなる時期ですが、忘れてはならないのが取引先への年末のご挨拶です。
取引先と良好な関係で今年を終えられるように、年末の挨拶マナーをチェックして、実践してみましょう。
年末挨拶の目的
日本人は、昔から節目を重んじる慣習があります。
年末年始のご挨拶もそのうちの一つです。
年末のご挨拶周りは、今年1年間の日ごろの感謝を伝えつつ、新たな1年もより良い関係を築いていきたいことを伝える大切な機会となります。
これはビジネス関係なく、一般的なマナーですね。
ビジネスマナーは一般常識が土台にあって、その上に成立します。
ビジネスマンとしては短い時間の挨拶であっても、取引先と会える機会は有意義なものにしたいところです。
1年間の感謝を伝える
来年もより良い関係を築いていきたいことを伝える
年末年始休暇の日程を伝える
先方の抱える問題がないか、さりげなくチェックする
あくまでも「年末のご挨拶」が目的です。
せっかくの対面でお会いできるチャンス!と意気込んで、仕事の話しをしすぎるのは辞めましょう。
取引先への訪問マナー
年末年始は、取引先や顧客も忙しい時期です。
粗相の無いように、事前にしっかり準備をし、円滑な訪問あいさつができるようにしましょう。
アポイント
年末の挨拶も、アポイントを取ってから伺いましょう。
ほんの5〜10分くらいの挨拶ですぐ帰るし、迷惑にならないでしょ!?
と思ってしまっている方もいますが、年末年始は一般的には忙しい時期です。
来客の挨拶対応をするために一度仕事の手を止めてもらうことは、相手からの信頼を失い兼ねませんので気をつけましょう。
年末挨拶の時期は、一般的に12/15以降、年末年始休暇の1週間程前と言われています。
年末年始は、なるべく早めに相手企業の営業日を確認しておく必要があります。
そして、最終営業日から逆算して、先方に迷惑がかからないように日程調整をしましょう。
企業によっては年末年始の挨拶回りを行う際に上司が帯同することもあります。
最初に先方とアポイントを取ってしまうと、上司の都合が合わない!といったこともあるので、誰と先に日程調整をするべきかは要検討しましょう。
滞在時間
年末の挨拶の所要時間は訪問してから15分くらいが良いと言われており、遅くても30分以内に切り上げるのがマナーです。
年末の忙しい時間を割いてもらっているわけですから、さっと挨拶を切り上げる気配りを見せましょう。
アポイントを取る時点で
「10分程度お時間を下さい」
「すぐにお暇します」
など、短時間で済ませるつもりであることを伝えておくと、先方もそのつもりでいてくれます。
普段のビジネスマナー
年末の挨拶は冬の寒い時期の訪問になりますが、先方の会社に入る前にコートやマフラー、手袋などはあらかじめ外しておくようにしましょう。
また、普段はラフな格好や作業着で仕事をしている場合でも、1年の締めくくりですからネクタイを締めてフォーマルな格好で訪問するのがおすすめです。
訪問時に手土産などを持参する場合
年末の挨拶ではお菓子などの手土産や、自社のカレンダー、ノベルティなどの粗品を持参すると相手も嬉しいものです。
社名の入ったノベルティは、使ってもらえれば相手の目に触れる機会が増えますので、宣伝効果も期待できます。
このように年末の挨拶だけで終わらせず、さりげなくビジネスに繋げるという点でノベルティは効果を発揮します。
ただし、相手が必要性を感じなければ使われずに終わるのが粗品です。
対して、お菓子類はどこに持参しても喜ばれる手土産の代表格ですが、食べれば消えてなくなるもののため
ノベルティのような効果は薄いです。
お菓子を持参するときは、個包装のもので、賞味期限の長いものを選ぶと良いでしょう。
どちらにも一長一短ありますが、手土産を持参することで丁寧な挨拶が伝わります。
どのような年末の挨拶をして、翌年に繋げたいのかも含めて、手土産も検討しましょう。
手土産の渡し方
手土産を持参して応接室に通されたときの流れは、普段のアポイントの時のビジネスマナーと同じです。
今回は手土産を持参しているので、こちらの取り扱いには注意を払いましょう。
手土産は相手に渡すものであり、お菓子類であれば相手が口にするものですので、絶対に床に置いてはいけません。
手土産を渡すまでは、テーブルの上で下座側、もしくはソファーに座っている場合は自分の隣に置きます。
手土産を渡すタイミングは、最初の挨拶をした後に、紙袋から出して両手で渡すようにしましょう。
手土産などの渡すタイミングや渡し方、何と言って渡すのが適正なのかでお悩みの方はこちらの記事が参考になります。
年末挨拶の内容
冒頭の挨拶の目的でもお伝えしましたが、今回は1年の感謝を伝え、来年も良い関係を築いていくことを伝えることが最重要事項です。
ビジネスマンとしては、挨拶周りも仕事の一環ですから取引先と会えるチャンスを、挨拶して終わりというのは少しもったいないです。
先方の現状や、困りごと、今後の動向など情報を少しでも多く聞き出しておくことで、来年に向けた営業の事前準備ができるようになります。
滞在時間は15分なので、その間で何ができるかを準備して円滑な年末の挨拶ができるようにしておくことは必要です。
何も準備せずに場当たり的にいろいろとお話しをしたり、情報を引き出すなど、やりすぎは返って印象を悪くしてしまう恐れがあります。
相手に良い印象を持ってもらうことが大切なので、丁寧な挨拶と、さりげないヒアリングを心がけて、お互いにとって有意義な時間で終えるようにしましょう。
去り際の挨拶は、「良いお年をお迎えください」といった一般的なフレーズで問題ありません。
- 年末挨拶は、一年間の感謝を伝え、来年も良好な関係性を継続していきたい旨を伝える場
- ビジネスマンとしては、次回の営業に繋がるようにさりげなくヒアリングをする
- 自身の目的や先方のニーズに合った「手土産」を選びましょう